シンデレラのじゃない靴★伊織

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プレイ用のハイヒールが片方なくなりましたー
どこかに落としてきたのかもしれませんー

でも、誰も、私の所に靴を届けに来たりはしない。

この靴にぴったりの女性は、なんて言って私を探しに来たりもしない。

なぜなら、私は・・・

シンデレラにドレスを与え、ガラスの靴を与え
口車に乗せたついでにカボチャの馬車に乗せて

彼女を城へと送り出した魔法使いだから。

時には富と名誉を欲しいままにするイケメン王子に変身し

またある時はシンデレラの前に突然現れたにも関わらずその懐に難なく入り込む魔法使い。

「シンデレラは本当に王子に見初められたラッキーな女だったと思うか?」

「継母や御姉様達に苛められ、それでも健気に耐え抜くシンデレラはこの町中の噂だった」

「その忍耐力、力を持つ者が放っておくものか」

「お前は王子の妃等ではない。城の性奴隷に選ばれたんだよ」

そんな本音は言わない。

疑う事を知らない純粋無垢なシンデレラはすっかりと私を信じ込み、喜んで城へと向かいましたとさ。

次は誰に魔法をかけようか

私の言葉全てに従ってしまう、って魔法にしよーっと

 伊織

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